神経・血管のリリースとは

神経や血管も癒着は容易に発生します。意外かと思われるかと思いますが、神経にも神経膜があり、血管にも血管膜が存在し、その膜が筋膜などの他の組織の膜同士が引っ付くことにより癒着は出現していきます。神経や血管が癒着するとその場所は動かすたびに引っ張られることになり、痛みを引き起こします。また、癒着の程度が酷くなると安静にしていても痛みを感じたり、思わず動かさずにはいられないような症状も引き起こされます。近年では神経の癒着が原因で、その先の場所に痺れの症状が生み出されていくことも解明されています。

原因

この神経・血管の癒着の原因も筋膜と同様で、①、炎症、②圧迫ストレス、③不良姿勢ストレスの３つです。特に運動神経が癒着すると可動域の制限も作られますが、運動神経なので動きがスムーズではなくなったり、すぐに筋肉が張ってくるなどの動作自体に問題を引き起こします。よく医療現場では、オーバーユース、使い過ぎが原因だと説明をする場面があります。しかしながら良く考えてみると、仕事でも練習でも同じような環境の中で、もし自分だけが特有の症状に悩んでいるとするならば「なぜ自分だけが？」と考えて欲しいのです。その答えは、特有の症状が出てくる要素や問題がご自身の体の中に存在しているからです。

しん接骨院の治療方法

こちらも筋膜のリリースと同様で手で作った１㎜の点で癒着している繊維の１本を正確にリリースしていきます。神経や血管は体の奥にあるイメージがあり、触診することは不可能と感じるかもしれませんが、筋肉を触り分けて組織一つ一つを正しく触診して把握できれば、実はそこまで難しいわけではありません。正確に触診さえできれば、あとは剥がすことは容易となります。手術をしなければ難しいと考えられていた痺れの症状も、神経のリリースで解決することも非常に多いです。