関節包・滑液包・脂肪体のリリースとは

関節の周りには、その関節を守るために存在する間接包やクッションの役割をしている滑液包、組織同士のスペースを埋めるように存在する脂肪体が存在します。これらの軟部組織も本来滑走していなくてはいけないため、癒着を起こすと剥がれて滑走を取り戻すまで、長い期間で不調に悩まされることになります。数年や数十年の症状への悩みを抱えて、来院された患者様の原因をよく調べてみると、この関節包・滑液包・脂肪体の癒着の問題が見つかることは少なくありません。

原因

体の深い部分に存在する関節包・滑液包・脂肪体が癒着するということは、過去の大きな症状が原因となっていることが多いです。それは例えば手術後の後遺症や四十肩の後遺症、長期間のギプス固定などが考えられます。また単に痛みが消失したからといって、リハビリを途中で辞めてしまい、関節の可動域の回復が十分に行われないまま普段の生活を続けていくと体の深い部分に存在する関節包・滑液包・脂肪体などは強力な癒着へと時間をかけて移行していきます。最初は無症状でも、ほんの何かのきっかけで痛みや違和感などの慢性的な症状が出現することになり、自然回復はなかなか見込めないために長年の持病として諦めることを強いいられる方が多くいらっしゃいます。

しん接骨院の治療方法

僕達が関節包・滑液包・脂肪体のリリースをする際に最も注意することは、狙った組織を押し潰さないことです。セルフでもそうですが、関節包・滑液包・脂肪体を強く押し潰してしまえば一瞬だけストレッチ効果で楽になりますが、その行為を繰り返せば次第に困難な癒着へと移行していきます。ですから、セルフでご自身のケアを行う場合は、症状に合わせてケアの方法を指導させて頂いております。一度作られた困難な癒着はリリースが完了するまで少々労力が必要ですが、正確に正しい深さできちんと剥がしてあげれば再び滑走を取り戻すことができます。