多くの方が一度は痛くなった事のある、“膝”
歩行はもちろん、階段の登り降り、椅子からの立ち上がり動作など日常生活において重要な役割を担っている関節です。
今日は、膝関節についてお話していきたいと思います。
膝関節の構造
膝関節は、主に骨、筋肉、靭帯、関節包で構成されています。
クッションの役割
膝の衝撃を和らげるクッションのような役割をする組織が、半月板です。
半月板はクッションの役割の他に関節の内圧を均等化させたり、膝関節の適合性を良くしたりする役割もあります。(関節に水が溜まると、関節内圧が上がり痛みや動かしにくさを感じます。)
このクッションの役割をする半月板があるおかげで、私達はスムーズに膝の曲げ伸ばしが出来ています。
人体最大の種子骨
膝関節には、人体最大の種子骨の膝蓋骨(しつがいこつ)があります。
よく膝のお皿なんて言ったりもします。
膝蓋骨は、大腿四頭筋(人体最大の筋肉)と、膝蓋靭帯が付着しています。
膝蓋骨に付着する大腿四頭筋は4つの筋肉(大腿直筋、内側広筋、中間広筋、外側広筋)で構成されています。
膝蓋骨の周りには、膝蓋下脂肪体や膝蓋上嚢という軟部組織が存在します。
この軟部組織らが癒着すると膝蓋骨の動きが悪くなり、膝関節の曲げ伸ばしをした時に痛みが発生してしまいます。
日頃から大腿四頭筋のストレッチだけでなく、膝蓋骨の動きもスムーズにしておく事は忘れられがちですが、とても大切です。
関係が深い関節
膝関節は、股関節と足関節の間に存在します。
体は一つの関節が動くことによって他の関節も連動して動きます。この事を運動連鎖と言います。
足のつま先が外側を向くことで膝関節は内側を向きます。つま先が内側に向くことで膝は外側に向きます。
隣接する関節と深い関わりを持つ為、一つの関節の動きが他の関節に影響を及ぼす事もあるのです。
膝に湿布を貼っても痛みが引かない、膝の治療やケアをしても何も変わらない、、
もしかすると、本当の原因は膝関節意外にあるかもしれません。
SOSサイン!?
”膝に水が溜まって、水抜いてもらったの”
この言葉、一度は耳にした事があるのではないでしょうか?
そもそも水は何で溜まるのか?水の正体は一体何者なのか?
ここで言う”水”とは、関節液のことです。関節液は普段から存在し膝の動きをスムーズにする為の潤滑油なんて言われています。
簡単に言うと、
水が溜まる=関節液が過剰に存在すること
滑膜が関節液を生産しているのですが、滑膜に炎症が起こることで関節液を分泌しなければ!というSOSサインが作動し膝関節に水が溜まってしまいます。
関節液は滑膜の炎症が原因で溜まっているので、滑膜の炎症が改善されないことには何度でも水は溜まります。
水を抜いても根本的な解決が出来るわけではない為、炎症が治らない限り関節液が溜まる為、水を抜くと癖になる。なんて言われたりします。
膝の疾患
前十字損傷
膝の前方に付着し、バスケットボール、サッカーなどのコンタクトスポーツで受傷しやすいです。また、多くが非接触型で生じると言われています。
非接触型とは、ジャンプ動作や、方向転換など相手選手と接触がない状態で起こることを言います。
膝は、靭帯で安定性を保っている為、膝関節に強いストレスや衝撃が加ると靭帯に負担がかかり靭帯が切れてしまいます。
靭帯損傷をしないように、ジャンプ動作、柔軟性、バランス、筋力などを強化していく事が大切です。
半月板損傷
ジャンプの着地動作などで膝関節に強い捻りが加わった時に受傷します。
半月板が挟まれると、ロッキンングが怒り膝関節の曲げ伸ばしが困難になります。
負担がかからないよう大腿四頭筋やハムストリングスの柔軟性を高めるなどし、クッションの役割をしっかり果たせる環境を整えしょう。
ジャンパー膝(膝蓋腱炎)
ジャンプや、ランニング動作を繰り返す事で膝蓋腱に炎症が起こってしまいます。
原因として、下肢のアライメントの崩れ、膝関節周囲筋の柔軟低下、動作の崩れなどがあげられます。
大腿四頭筋の柔軟だけでなく、膝蓋下脂肪体、骨盤の位置や股関節、足関節の可動域制限などが原因になる事も多い為上記の場所もしっかり診ていく事が必要です。
腸脛靭帯炎
ランニング時の下肢のアライメント、ランニングフォームの崩れが主な原因となります。フォームの修正や、足関節の可動域改善、下肢アライメントの改善を行うことで外側へのストレスが軽減し改善されます。
ランニング後に痛みを感じたり膝関節の動きが悪く感じるようになったら注意が必要です。
【頼しい救世主】
膝関節は、股関節や足関節の影響を受けやすい為、その2つの関節に可動域制限や、機能不全などの症状があると結果的に膝関節が痛みを生じます。
そこで、インソールです!
インソールは、足裏のアライメントを整える事が出来ます!
重心の位置が変わり、アライメントの崩れを改善し、結果的に膝へかかる負担を減らし痛みの改善を手助けてくれます。
最後に
痛み、違和感を感じる → 庇うように筋肉が働き収縮する → 痛みを感じる → 庇うように筋肉が働き収縮する
この様な負の連鎖が起こらないように、痛みが出たら放っておかず必ず治療を行うことをオススメします。
痛みを我慢していると、痛みを庇うように体を使い、他の場所にも痛みが発生してしまいます。
膝関節は、膝自体でなく広い範囲で診ていき痛みの原因を探し出し改善することが大切です。
膝の構造を理解し、自身の体の状態を理解し、痛みや違和感、体のアライメントを整え現在痛みのある方は原因の改善を行い、痛みのない方は痛みが出ないように予防ケアをしていくとこを始めて下さい。
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